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無題

親友が死んで6年が経った。

変わらない毎日を、いや、変わってないと言うには残酷すぎる毎日を過ごしている。大学生だった俺らは親になったり、夢を追いかけたり、いつまでも煙草が辞められなかったり、窮屈な居場所を手放すことも出来ずにもがいたり、人生の目標を無くしてしまったのに生きてしまっていたり、毎年この日を思い出してしまったりしている。


年に一回思い出す日にはなっているが、実際はもっと多くの日、あいつと過ごしたい未来を何もしていない日にして消化してしまっている。こんな日のことをお前のせいにして怠けてることもある、すまん。


一緒に過ごしてた時に話してたような姿になったのは年齢だけかも知れない。

ただ、ほんの少しだけ、当時のまま変わらない思いを持って生きれているよ。まだまだ映画の途中。

主人公は先に死なないから、目立たせてくれてありがとう。来世はいい役あげるから、今はもう少し頑張らせておくれ。


いつ行ってもたくさんの酒と金マルがあっていつまでも愛されてるお前を羨んでる。

この日に雨降ったことない、晴れ男もそろそろ譲っておくれ。


今日もお疲れ様。明日も頑張ろう。

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