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2022.12.24 19:49
三越銀座にて
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普段使っているカメラはオートフォーカス機能がついていない。
ファインダーを覗いて、絞り値をきめて、シャッタースピードを決めて、ピントを合わせて、シャッターを押す。Iphoneなら1秒も満たずにできる作業に長いときは数分かけて1枚の写真を撮る。せっかちな友達からはいつも早くしろなんて言われることもしばしば。
ただ、そのおかげもあって取れた写真は息をのむほど美しい(と、思っている。)しその瞬間、その時の思い出を色あせることなく記録に残してくれる。数年前このカメラを買ってからは僕の生活・価値観からいろいろと変化していった。
どこかボケたり、ぶれたり、白飛びしたような写真も自分ですべてを設定して撮ったと思うと不思議と愛着がわく。
光源にむけてピントをぼかすと丸い玉のような写真を撮ることができる。
ぼくはその写真が大好きでわざとぼかしまくった写真を撮るし、たくさん飾る。
どこか油絵っぽくなる抽象的な写真は、きれいにその場所を記録するための写真とどこか矛盾して、そのアイロニカルな構図が好きだ。
クリスマスイブ、姉夫妻とともに姪っ子のサンタさん用のプレゼントを探して闊歩した東京・銀座。
たくさんのイルミネーション、LEDに抽象的な思いを載せて。
三越銀座にて、撮影。
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